コンビニでバイトをやっていてメインとなる仕事は、当然というか何と言うかレジでの接客業務です。 無論「いらっしゃいませ」でお客さんを迎えて「ありがとうございます」で送り出すのは店側の人間としては基本中の基本です。自分の場合、挨拶に関しては幼少の頃から親に叩き込まれていたこともあり、お客さんが来た場合は、出来る限り顔を見て挨拶するようにしています。 相手の顔を見もせずに、テンプレートをただ読み上げているだけの挨拶は、挨拶ではなくて音声に過ぎない……とは、お客様の一人が仰っていた言葉です。自分としては、かなり的を得た表現だと思います。
ところで、お客さんの方にはそういった決まりなどは一切ありませんし、こういったコンビニエンスストアを利用するときの心構え(?)も様々です。なので、細かく観察していると、実に色々な人がいます。 そこで、自分なりに大雑把ではあるものの分類してみました。
まず、ノーリアクション派。こちらの挨拶に対して何の反応もなく、商品を手に取り、レジで清算して、釣銭(場合によってはレシート)だけもらってさっさと帰る人です。本当に「利用」しているだけの人ですね。 酒・煙草・新聞などを買う為だけに立ち寄った方を始めとして、小用で立ち寄られる方(つまり客層の多く)は概ねこれです。……が、中には性格上なのかなんなのか、意図的にこちらを無視している(ように見受けられる)方もいらっしゃいます。流石にそれは寂しいものがあるのですが……
次に、受動派。ノーリアクションとは違い、こちらの挨拶などに対しては会釈や表情などで応えてくれます。また、小声で「どうも」と言ったりしてくれる場合もあります。きちんと声に出して返してくださるお客様は意外と少ないのですが、皆無ではありません。 こちらの声が確実に届いているのがわかるので、単純に嬉しいです。声の大小などは気にしません。 ノーリアクション派の客層も含め、どんな人たちがこれ、という傾向は殆ど見られません。ただ、ノーリアクション派の方々は入り口から入って右側(雑誌コーナー)へ、無言派の方々は入って真っ直ぐ(食品コーナー)へ向かうと事が多い、という傾向が多少見られるように思います。 レジが入り口から少し入った左側にあることも、関係しているのかもしれません。
そして、積極派。こちらの挨拶を待たず、入店時に向こうから挨拶してくれます。もちろんこちらを見てくださっているので、自分もしっかりお客様の顔を見返してきちんと挨拶を返します。 これは、ほとんどが常連さんですね。店長や奥さんなどは、挨拶したまま世間話に突入してしまうことも多々あります。接客していてもっとも気持ちのいい人です。 ……馴れ馴れしくされ過ぎて、逆に困ってしまうこともありますが(苦笑)
最後に、それどころではない派。主に、友人や携帯と会話をしているなどで、こちらの挨拶どころではない人です。 これは、若年層の方が大半ですね。時折、中年の方でお仕事の電話をしながら入店されるお客さんもいますが、そういった方は大抵きちんと会釈してくれます。 ノーリアクション派と違って、こちらの声が聞こえているのかいないのかよくわかりませんし、かといって下手に大声を出して会話を邪魔するのも気が引けるので、かなり気を使います。
そして、もっとも印象に残っている「それどころではない派」の方は、20台中盤ぐらいの男性でした。 入店したときから、こちらの挨拶に反応せず何やらブツブツ呟いていたので「ん?」と思っていたのですが、もっとも恐ろしかったのは会計のとき。 商品を置くときも、こちらが清算してお買い上げ価格を言っているときも、あらぬ方向を見つめてブツブツブツブツ。しまいには突然「あぁん、何ぃ!?」とか怒鳴りだしてかなり驚いたのですが、表情を伺うとやはりこちらを見ていません。 で、恐る恐る差し出したお釣りを不機嫌な顔で丁寧に受け取ったお客様は、周囲の視線をものともせずに出口へ。「ちっ」という舌打ちとともに出て行きました。 舌打ちした直後、ポケットに手を突っ込んで取り出した「物」を見ていなければ、そのまま謎の人物で終わっていたかもしれません。
蓋を開ければ何のことはない、携帯電話と、携帯電話に直接耳を当てないでも会話できるイヤホン&マイクのセット(正式名称は知りません)でした。 確かに便利だとは思うのですが……とりあえず、自分がそういった機器を所持した場合は外出時に使わないようにしよう、と固く心に誓いました。
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